衆院選と一緒にやる「最高裁判所裁判官国民審査」ってナンダ!?
選挙といえば、思い浮かぶのは国会議員を選ぶ投票。しかし、衆院選の場合には「小選挙区」「比例代表」への投票の他に、もうひとつやらなければいけないことがあります。それが「最高裁判所裁判官国民審査」。なんだか小難しそうな感じ12文字の羅列を見て、あなたは思うことでしょう。
え、知らないし・・・。
てか
そもそも裁判官って、誰?
となるのがごく普通の反応ではないでしょうか。そんなあなたに、伝えたい。最高裁判所裁判官国民審査を!(長い・・・)
1.最高裁判所裁判官国民審査とは?
最高裁判所が「憲法の番人」と呼ばれているというのは、公民の授業で習った記憶がありませんか?
最高裁判所というのは単なる裁判所ではなく、法律や行政の行為などが憲法に反していないかなどを判断することができるところ。その判断の内容によって法律を変えなければならなくなったり、その内容が国会で決定される法律と同じように他の裁判の判断基準となるという、とても重要な役割を担っているところです。
その重要な役割を担う最高裁判所で、実際に判決を下す裁判官を国民によって審査するというのが、最高裁判所裁判官国民審査がもつ意味なのです。ちなみに、これまでおこなわれてきた国民審査は、1949年の開始以来ひとりもいないそうです。
とはいえ、私たちが最高裁判所という「司法」について、「選択」できるのはこの国民審査だけ。この機会に、少しだけ考えてみてはいかがでしょうか?
2.審査のやり方
この国民投票は、ふさわしいと思う人を選んで投票するのではなく、辞めさせたいと思う裁判官に×をつけることで信任しないことを示す方式になっています。ここで○を書いてしまうと無効になってしまいます。
このとき気をつけなければいけないのは
①わからないからといって何も書かないと信任になってしまう
②信任できない場合にのみ×をつけるというやり方である
ということです。
なんとも簡単、しかし、その裁判官のことが分からないからといって×ってつけづらいですよね。そのため、この最高裁判官国民審査は棄権することもできるんです。議員の投票だけをして、国民投票の投票用紙をうけとらなければ、棄権ということになります。
3.裁判官の信任、どうやって決める?
以上が、投票に行くとおこなわれている最高裁判所裁判官国民審査です!なにが、どのように実施されるのか、お分かりいただけたでしょうか?
「でもせっかくだから、それぞれの裁判官がどんな人なのか知りたい!」というひとに、今回国民審査の対象となっている裁判官がこれまでにどんな裁判でどのような判断をしてきたかをまとめているサイトなどをいくつかご紹介します。
愛知県選挙管理委員会「最高裁判所裁判官国民審査審査公報」
時事ドットコムニュース「対象7裁判官にアンケート=憲法改正、原発訴訟など-国民審査【17衆院選】」
NPO法人Mielka 「国民審査の対象となる裁判官と制度のまとめ」
また、メディアなどに掲載されている重要な裁判の内容について解説してほしいということでしたらお気軽にご相談ください!早急に頑張っちゃいます!
普段あまり考えることのない「裁判」というものについて、この選挙と国民審査をきっかけに、少しでも考えてもらえたらうれしいです!
0コメント